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御池通りと堀川通り

京都の土産話 御池通りと堀川通り
当事務所は堀川通りに面しています。 京都は1200+α年の歴史があります。市内はところ狭しと住居や店舗が建ち並び、歴史的文化財保護と相まって、今や総合的な都市計画は難しくなっています。 これが京都景観紛争を引き起こしているのですが、1200年前と同じ景観を保っているのは、東山連峰や北山連峰、西山連峰以外にはわずかしかありません。

ひとつは、東寺南門の石段と言われています。建物自体は数度の火災により消失し再建されていますが、東寺の場所自体は京都にしては珍しく建立時より移動していないそうです。 鴨川でさえ、もとは堀川通りのあたりに流れていたものを現在の流れに人工的に移されています。 また、六角堂の「へそ石」も最も古い史跡といえますが、伝説に従うと、平安京の都市計画で「勝手に移動」しています。

そこで不思議なのが、御池通りと堀川通りです。 名古屋市の100m道路は「自動車時代の先見の明」として有名ですが、御池通りや堀川通りも京都にしては大変幅広い道になっています。 これらの通りが幅広くなったのは、第2次世界大戦中に密集している市内を分断して、火災が広がらないように増幅されたという案外新しい通りです。増幅にあたっては多数の住民の立ち退きがありました。 京都で一番有名といわれている「室町通り」(歴史上「室町時代」というのがある限りは、全国的に最も語り継がれるであろうと思います)も一方通行で幅員約6m程度ですから、平安創生期はともかく、江戸時代頃は全てこの程度の幅員の道ばかりだったと思います。

ついでに…東洞院通りは、江戸時代の頃から「北行の一方通行」との事なので、おそらく日本最初の一方通行道路ではないでしょうか?

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